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小説第1弾 「生と死の狭間で」  第6話 『仕事の後の一杯』
  「今までのハンターは皆 どこかしら怪我をして街に帰ったっていうのに。
  あの弾を避けられるなんて信じられないよ」
  「ああいう事は クエストでは頻繁に起きるでしょぉ?そういう些細な事で
  喧嘩になったりしたら 面倒だから。チームには絶対の信頼関係が必要だからね」
  ようこそ、【終わりなき救済】へ!これからヨロシクねぇ〜♪」

  そう言って ネムはスレングに 黒い手袋に包まれた手を差し出した
  その姿は 空からの優しい光に包まれていた。まるで女神のように…
  ネムとかえる、それにリンスの所属する【終わりなき救済】(endless aid)は
 その名の通り この大陸全ての人々を救済しようとするハンター達であり 
 名前に相応しい実力を持ち ハンターの中には彼らを慕う者もいれば 妬み、
 彼らを亡き者にしようと企てる者もいる程 有名である


  そのチームに入団しようとする者は スレングの受けたような入団試験を
 受けるのだが その試験に受かった者は かえるとリンス、そしてスレングの
 3人だけである

 
  これから死ぬまでお世話になるであろう人達が 優しい人達であることを
 切に願いながら スレングは差し出された手に触れた


  「こちらこそ よろしくお願いします!ところで リンスさんは?」
  「あの子には 留守番を頼んでおいてあるのよぉ♪それじゃあ 帰ろっか」

  たしか 船に乗るまでに それらしき人影を見た覚えはない
  一体 どうやって二人は ココまで向かったんだろう
  その前に ココに着くまでの記憶が無いのは何故?それも不思議だ


  「あの〜、お二人とも どうやってココに来られたんですか?」
  「それは秘密よ。ねぇ かえるぅ?」
  「そ、そりゃぁ そうですよ。人には言えないこともあるって事だよ、スレング君」


  決して口になんかできない。密林に来るまでに どんな事があったかなんて。
  ましてや やっと確保できた新しい仲間には。だが そのうち知ることになる
 だろう、この竜人族の性格を…

  そんなかえるを尻目に ネムはクエスト終了を知らせる信号弾を空に放った
  そうして迎えの船が 彼らを乗せてテロス密林をあとにした

  
  街に一番近い密林でも 着くには一週間は掛かってしまう。
 その間に 武器の簡単な手入れや 作戦を練る、食事をとるなどしている

  スレング達も 船にいる料理人アイルーに注文しといた
 『ドキドキノコと米虫のクリームシチュー』をガツガツと平らげて お酒をジョッキに
 注いで 飲んでいた
  「くぅ〜!一仕事した後の酒は格別ねぇ〜☆」
  「ネムさん、仕事なんてしてないでしょ。ただ指示してただけで」
  「何よ、かえる。どうやっていじめるか 考えるのに力が要らないとでも
 思ってるの!!」

  これでもパターンが被らないように 毎回気を付けてるんだから!
 もう こうなったらやけだ!吐くまで飲んでやる!!


  そうして ネムはジョッキを自分の方へ寄せて グビグビと何秒もせずに
 ジョッキを空にした
  「まぁまぁ。そんなにやけ酒すると船酔いしますニャよ」
  「ぷはぁ〜。船にある酒、全部持って来なさい!」
  「は、はいニャ。今すぐ持ってくるニャ」

  ジョッキをテーブルに叩きつけたネムを見て アイルーは積荷のある方に
 一目散に駆けていった

  「ネムさん、大丈夫なんですか、かえるさん?」
  「ああやって 飲んでいるうちは大丈夫さ。いつもの事だから」  
  いつもの事って…。何だかちょっと不安になってきた 本当にこんなチームに
 入って大丈夫なのだろうか。
  
  船首にいるスレングの不安をよそに ネムは酒を飲み、かえるは鷹のアテナの
 羽根を優しく撫でながら 物思いにふけっていた

  そういえば 誰か忘れているような気がする
  でも 今はまず この雰囲気に慣れる事だけを考えよう
小説 第1弾
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